アルガンオイルとヘナを求めてモロッコの旅 第二章アルガンの郷アガディール

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アルガンオイルの郷へ

前回のブログでは序章としてお届けいたしましたが、今回からは旅の道中や気付きについて記事を書いていこうと思います。

実は、モロッコを訪れる前に、フィンランドとドイツに滞在していました。

モロッコは暑い国だと思われるでしょうが、商業都市カサブランカは最高気温25度程度と、非常に涼しく心地よい気候です。ヨーロッパとは殆ど変わりはありません。

そんなカサブランカから国内線に乗り、約一時間のフライトでアガディールの街に到着します。

アガディールは港町で有名で、タコやイワシの漁獲が高く、日本でもモロッコ産の海鮮はよく目にします。

アルガンオイルの郷は、アガディールを始点として広大な生産地があります。

品質の良いアルガンの実は、内陸に行く程良質とされています。

私達が目指す、アルガンオイルの郷へは都心から約4時間のドライブです。

道中、早速アルガンの木を発見しテンションは上がってきます。

そこで出会った光景は、よく写真で見る

ヤギが木に登り、アルガンの実を食べるシーンに遭遇します。

更に1時間進むと、今度はラクダがアルガンの実を食べていました。

彼らは美味しそうにアルガンの実を食べています。

そして時折異音が響ます

「ぐぇ〜〜!」

アルガンの種を吐き出すときの嗚咽です。

モロッコでは木にぶら下がっているアルガンの実を収穫することは許されていません。

木から落ちたアルガンの実から動物が吐き出した種を収穫することは許されています。

そんな光景を約4時間も見続けることに。

あれ?アルガンって希少な植物じゃなかった?

写真に写っている山々は、全てアルガンの木です。

無限に広がるアルガンの木
無限に広がるアルガンの木

どうも話が違うようですね。

アルガンの木は、その昔に薪などに利用され激減したそうですが、現在は利用価値が認められ沢山植林されています。

そういった状況なので、アルガンの希少価値は日本で思われているほどでは無いという事実を知ります。

アルガンオイルを製造する組合の存在

モロッコのアルガン生産地を訪れると、アルガンオイルの組合が存在します。

モロッコの国王を筆頭に、国をあげてアルガンの生産を推奨しています。

そして、ムスリム社会では立場の弱い女性達が自立する為に、アルガンオイルを生産する組合が無数に存在します。

ここまで増えてしまうと、競合が始まってしまうのですが、彼らはアルガンの価格に一定の協定をしいています。

なので、一定基準以下の値段ではアルガンオイルやアルガンの実を取引出来ないという設定になっています。

とは言うものの、供給過多になりつつあるアルガンオイルの市場は既に下落を始めています。

この先、彼女達の生活はどうなっていくのでしょうか?

モロッコ市場でのアルガンオイル

モロッコにはスークと呼ばれるマーケットが、それぞれの街に必ず存在しています。

マラケシュ・フェス・ワルザザート・シャウエンなどの人気観光地では必ずアルガンオイルが陳列されています。

そのスークでは、時折破格のアルガンオイルが販売されています。

日本での価格の10分の1、私達が工場から仕入れる値段よりも安い訳です。

リサーチしたところ、やはり何かしらの安価なオイルが混ざっていることが多いようです。

昨年訪問した工場で調達したサンプルを検証したところ、明らかに他のオイルが混ざっている感触がありました。

そこの工場は、地元でも有名な偽アルガンの会社だったようです。

この工場から、中国をメインに沢山のアルガン製品が輸出されています。

もちろん日本にも取引先があるようです。

また中国企業が日本向けに、偽のアルガンオイルを二次販売しているという事実も確認されました。

*モロッコのスークでアルガンオイルを買う場合には、注意が必要です。また日本メーカーでも、中国から原料輸入している会社も多く存在します。

アルガンオイルの品質

今回の私自身が行ったリサーチですが、日本で紹介されているアルガンオイルの情報とは少し異なった部分があることを前提としてご紹介します。

まず、アルガンオイルに使用するアルガンの実は、山間部に行く程高品質になっていきます。

実の形状も少し異なってきます。

一方で、平地で作られたアルガンの実は栄養も乏しく、海に近いほど塩害などにより品質が低い傾向にあります。

次に、あの写真にあったヤギが吐き出したアルガンの種についてですが、品質に大きな違いは無いのですが、一つ困った問題があります。

それはヤギの臭いが染み着いてしまうことです。

ビミュ〜に奥の方からヤギが近寄ってくる感じで、私達のように臭いに慣れていない者にとっては異臭としか感じない訳です。

これは美容室では使えないよね。。。

という訳で、木から落ちたアルガンの実を採集した製品を選ぶことになります。

そして最後には、どれぐらいフィルタリングするかという課題があります。

フィルタリングをするほどに衛生的な製品になります。

一方でフィルタリングをしすぎた透明なオイルでは、良い成分すら失われてしまします。

この微妙なサジ加減こそが、その品質を決定的に決めるのだと確信しました。

出来る限り自然に近い製品であり、美容室や販売店において在庫をしていても傷みが出来にくい製品にする必要があります。

最終工程では、窒素ガスを一緒に充填し傷みを可能な限り抑制する方法を選ぶことにしました。

もしもエンドユーザーの方に、酸化したオイルが届いてしまったら、それはお肌を傷め有害なものに変わってしまう恐れがあるからです。

トレーサビリティーの再考

インディーハーブスはトレーサビリティー(生産履歴)を明確にすることをポリシーとしています。

ただ、時代が少し変化し工場や関わる人々を具体的に紹介することは控えていこうと考えています。

産地に多くのバイヤーが押しかけてしまうことで、現地の生産バランスを壊すことを懸念しているからです。

無闇な値引き交渉、強引な生産などにより彼らの生産能力を低下させてしまうという現象を、色々な場面で見てきたからです。

ですので、ブログでは固有名詞は紹介出来ませんが、現地に足を運べる方にのみ同行でのご紹介をしていこうと思います。

まだまだその段階まで関係性を作り切れていないのも事実ですので、ご案内出来る日が来た時には、インディーハーブススタディーツアーinモロッコを企画したいと思います。

アルガンオイルの製造工程

それでは最後にアルガンオイルの製造工程をご紹介したいと思います。

①アルガンの実を収穫します。このアルガンの実は地面に落ちた果実を手で集める作業となります。

②実から種を取り出します。乾燥した果実は簡単に剥がれ落ちますので、この作業は非常に簡単なものです

③更にその種から仁を取り出します。この作業は非常に難しく、強く叩きすぎると仁が壊れてしまいます。私も試しにトライしてみましたが、微妙な力加減で経験を必要とすることがわかりました。

アルガンの種から取り出した仁
アルガンの種から取り出した仁

④仁をミルで細かく粉砕します。石臼での粉砕がメインとなりますが、様々な衛生環境を考慮し機械での粉砕を選択することにしました。

アルガンの仁を磨り潰し成形されたペレット
アルガンの仁を磨り潰し成形されたペレット

⑤そのペーストからオイルを絞り出す作業を行います。本来は手で絞るところなのですが、雑菌の繁殖を防ぐ為に機械で絞ることを選択しました。安全性を第一に考えた選択です。

こうして出来上がったオイルを、ボトルに充填し皆様のお手元にお届けいたします。

現在オイルの充填施設をインディーハーブス専用ラインとして準備していますので、その設備が整い次第あらためてご紹介する機会を設けたいと思います。

次回のブログではヘナの産地を訪れる旅をご紹介いたします!

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